火起こし実験

  
対象等
中学生から高校生まで
目的
4人で協力して、摩擦により火を起こします
準備
火起こし台、火起こし棒、小さな薬瓶、雑巾、取っ手になる棒、ロープ、クランプ(必要に応じて)
実験条件
こすったときに木くずが出やすい木が理想ですが、私は実験室内で余っていた板と、折れてしまったモップの柄を使いました。火起こし台を加工するのがちょっと面倒です。
方法
 手近にあったラワン材に切れ目を入れ、直径2(cm)ぐらいの丸い棒をそこで回転させます。(この棒は破損したモップの柄等を使いました)

 図がないのでわかりにくいのですが、棒の上では風邪薬等の小さな瓶をかぶせ、さらに雑巾で押さえ手で支えます。

 手で支える人はかなり左右に揺さぶられられますので、瓶がアゴの下にくるような位置がいいと思います。ただしかなり煙が出ますので、煙いのを覚悟しなければなりません。

 棒にロープを数回巻き付けて、二人でこのロープを両側から交互に引き、棒を回転させます。

 台を押さえる生徒、上で棒を押さえる生徒、ロープを引く二人の生徒の4人がかりの実験です。

 うまくいくと、切れ目から火の粉の塊が出てきます。非常に体力を消耗する実験ですが、生徒は必死にやります。
 

注意点
 ・ ともかく慣れないと棒が2mぐらい吹っ飛びます。周りの生徒や棒を引いている生徒にぶつかることもあるので、最初に充分説明しなければなりません。

 ・ 女子などは、棒の勢いに負けて、火起こし台が動いてしまいますので、その場合はクランプで机に固定します

 ・ ガラス瓶の底は摩擦熱でかなり熱くなりますのでやけどに注意が必要です
結果
 実験者のタイミングが合えば、5分ぐらいで煙が上がります。さらに溝に木くずがたまり、木くずの発火点を超えた時点で火玉が溝に出来ます。

 その直前は煙がもうもうと出ますので、教室に煙り感知器がある場合は、この実験は出来ません。

 火玉が出来るとこするのをやめても木くずの中から煙が出ていますので、静かに息を吹きかけると、中から5〜10mmぐらいの火玉が現れます。
考察
応用等

 ・ こするタイミングを合わせるにはどうしたらよいか
 ・ 木の発火点は何度ぐらいか
 ・ これ以外にもっと効率よく発火させる方法があるか
   
備考
 最近の業者の実験器具では、一人で上下に板を動かすことによって、それが棒の回転に伝わり、簡単に火を起こす道具が売られています。火を起こすだけなら、そちら方が圧倒的に簡単です。

 この実験は協力して火を起こすということに力点を置いています
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