熱運動

 

対象等

中学生から高校生まで

目的

水や空気の分子が熱運動を行っていることを目で確認する

準備

牛乳、スライドガラス、カバーガラス、顕微鏡光源装置、顕微鏡、お茶、レーザー光源装置(携帯用ではなく大きめのもの)

実験場所

生物実験室

方法

1 牛乳の脂肪成分の観察

 牛乳を水で薄めます。見た目ではかなり薄くした方がよく見えるようです。

 これを一滴スライドガラスに乗せ、カバーガラスをかけ顕微鏡で観察します。脂肪の分子に水分子が衝突し、脂肪が揺らいでいるのが見えます。

2 お茶にレーザー光をあてる

 これも簡単な実験です。お茶をビーカーに入れ、この中をレーザー光を透過させます。

 そのレーザー光を教室の壁等に移せば、光が揺らいでいるのが見えます。一見何も起きていないような溶液中で、いろいろな動きがあることが分かります。


注意点

 ・ 牛乳の濃度で見え方がずいぶん変わります。予備実験が必要かも
 ・ 顕微鏡の使い方の説明に時間を取られます
 ・ レーザー光は生徒には向けないように

結果

 どちらも簡単に確認できますが、顕微鏡を使う場合は事前に使い方の説明が必要です。きちんと教えないと、「見えない」(だいたいは焦点が合っていません)と叫ぶ生徒や、カバーガラスを割ってしまう生徒が続出します。

考察応用等

 ・ なぜ運動しているのか
 ・ 温度のとの関係はどうか
 ・ レーザー光に霧吹きで霧を作り、散乱の実験もついでにやると面白いかも



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