ソーラークッカーに挑戦(結果2)
考察、応用等
今回授業の都合上11月から12月にかけて実験を行ったため、日差しが弱く温度がいまいちだったのが残念です。
ただ正直なところ、自作のものや生徒が製作したもの、どちらも設計の点ではかなりいい加減なものでしたが、想像以上に温度が上昇しました。
薄曇で50度、晴天で70度以上いったと思います。屋根に取り付ける太陽熱利用の温水器の実効性があらためて確かめられました。
今後の課題としては、もちろん如何に温度上昇をもたらすかに尽きると思いますが、まず中心の加熱される缶や鍋は必ず黒く塗る事と、さらに黒い蓋を取り付けると良いと感じました。
また当然ながら鍋は容量が小さいほうが、加熱に要する時間は少なくて済みます。その上にかぶせる保温容器ですが、透明の薄いプラスチックが今回はベストでした。
また中央の容器になるべくすっぽりかぶさり、余計な空間が少ないほうが良いように感じました。
問題の太陽光を集める容器ですが、ストーブの反射型に比べると私が作った箱型のほうが効率が良いようでした。箱型のものは中央に手を入れるだけでほのかな暖かさを感じました。
また箱の傾きも重要です。やはり太陽に一直線に向いたほうが良いわけで、関東地方では冬場はかなりの傾きになり、そうすると内部の容器の置き場所や置き方も工夫の必要があるようです。
内張りのアルミホイールはなかなか効率が良いようです。
できればパラボラ型のものも作ってみたかったのですが、時間の関係で出来ませんでした。
直径10cmぐらいの凸レンズを使ったらどうかとか、色々工夫の余地はありそうです。また実際に加熱調理するものは、まずは卵で予備実験をするのが良さそうです。これが固まるかどうかで温度の目安がわかります。