人間の歩く速さ

対象等

小学生から高校生まで

目的

自分の歩く(走る)速さがどのくらいなのか、ストップウオッチを使って実際に測定してみる

準備

巻き尺、ストップウオッチ、路面に印をつけるチョーク、電卓など

実験場所

グラウンドや校舎前のロータリー

方法

 巻き尺を使って10mの距離を設定し、この間を生徒に様々な条件を付けて歩かせます。ストップウオッチで時間を測定し、平均の速さを求めます。

 測定条件は「ゆっくり」「普通に」「速く」「必死に」の四段階ぐらいに分けています。この実験はクラス変え直後に行うことが多いので、新しい友人関係を作るのにもいいようです。

 教員にとっては馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、生徒は以外に真剣にやります。中には小学校でこれと同じ実験をやった記憶がある、と言い出した生徒もいます。屋外でやれる、というのも開放感があっていいようです。

注意点 


 ・ 速さが一定になるように意識させる
 ・ 体のどこが入ったらゴールになるのか、迷う生徒がいます
 ・ ストップ・ウオッチだけで、遊ぶ生徒がいます。管理には気をつけて
 ・ 計算が苦手な生徒は、小数点の割り算が出来ません

結果

 ほとんど遊びみたいなものなので、結果をあまり解析する必要はないと思います。得られた答えの意味を十分に説明する必要があります

考察応用等

 ・ 他の人と比べて自分の速さはどうか?またその理由は(差別にならないように、配慮が必要です)
 ・ 秒速の意味を考えさせる
 ・ 秒速と時速の変換をさせる
 ・ 自分の速さでゆっくり歩いて、駅まで何分
 ・ 5時間必死に走ったら、どのくらい進むか
 



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