対象等
高校
目的
・ 酸化還元反応を利用して、硝酸銀を還元し銀鏡を作る
準備
硝酸銀水溶液 AgNO3 0.5(mol/l)、アンモニア水 NH4OH 2(mol/l)、10%ブドウ糖溶液、きれいな試験管及び小さなガラス瓶、スポイト、三脚、金網、マッチ、ガスバーナー、チャッカマン、200(ml)ビーカー、温度計、ガラス棒
実験場所
化学実験室
方法
@ 実験室右前の給湯室で、お湯を入れたビーカーを受け取り、これを弱火のガスバーナーで静かに加熱を続ける。
注1:温度計でかき混ぜないこと
A 乾いたきれいな試験管に教卓上のAgNO3溶液をスポイトで約5(ml)入れる。別の試験管にNH4OHをスポイトを使って約5(ml)入れる。
B NH4OHの入った試験管からスポイトで約1(ml)ほど取り出し(正確でなくて良い)、AgNO3溶液に5〜6滴ずつ加えていく。加えながら混ぜ合わせ、溶液の色の変化の様子を観察する。
初めは色がつきにごりを生じるが、やがて消えていき透明な溶液になる。透明になったらそれ以上加えてはならない。
C この溶液に、教卓上のブドウ糖を約1(ml)加え、軽く振って混ぜた後、ただちにビーカーのお湯の中に入れ、銀鏡が出来る様子を観察する。
D 溶液全体に銀鏡が現れたら、静かにお湯から取り出し、内容液の色を確認してから、これを静かに流しに捨てる。
注:内溶液は爆発物の成分を含んでいる
E 持参したガラス瓶で同様の実験を行う。
実験場の注意点
・ お湯の温度や溶液の色によって、出来上がる銀鏡の色が変わります。予備実験の必要があります
・ 銀鏡の色は黄色っぽいものからシルバーグレイに近い感じのものまで、いろいろできました
・ 試験管を振るのが苦手な生徒が多いです。毎回実演しています
結果
・ 最初茶色く濁り、その後色が消えます
・ お湯内の銀鏡は見えにくいです
考察、応用
・ 生徒に小さなガラス瓶があったら、それで銀鏡を作ってもいいですよと伝えています
・ ただし持参するガラス瓶は内部に不純物が付着しているのか、なかなかきれいな銀鏡ができません
・ 酸化数の変化を考えさせています
生徒さんへ
・ NH4OHを入れすぎないように
・ ビーカーのお湯の中に出来た銀鏡は、外から見えにくいです
・ 持参するガラス瓶は小さいものほどきれいにできます