生物はアミノ酸から出来ていることを確認

対象等

高校

目的

・ アミノ酸を含んだ溶液にニンヒドリンを加えると、青紫または赤紫に色が変わること を利用して、動物や植物を構成している物質がアミノ酸であることを確認する

準備

試薬瓶に入れたニンヒドリン水溶液10(ml)、試験管 1本、チャッカマン、ガスバーナー、試験管ばさみ、試験管立て、200(ml) ビーカー、スポイト、蒸留水、薬包紙、シャーレ、ガラス棒

使用材料

飲料 :アミノ酸飲料(VAAMまたはAmino Value)
調味料:薬包紙に入った白砂糖、小麦粉、味の素
食物 :シャーレに取り分けた、かつお節、干ししいたけ、煮干し、干しわかめ

実験場所

生物実験室

方法

@ あらかじめ試験管に入れてあるアミノ酸飲料3(ml)にニンヒドリン水溶液を1(ml)をスポイトで加え、手で試験管を振りかき混ぜ、溶液の色の変化を観察し、結果に記入する。

A バーナーに点火し、弱火で@の試験管を軽く振りながら温める。溶液の色が変化するので、その色を確かめ、結果に記入する。
   
B 教卓上の薬包紙に入った白砂糖、小麦粉、味の素のどれか一つを選び、これを200(ml)ビーカーに入れ、さらに蒸留水を100(ml)ほど加える。

C Bの溶液にニンヒドリン溶液をスポイトで3(ml)加え、全体をバーナーで温め、色の変化を観察し、結果に記入する。

D 色の変化が確認できたら、バーナーを止め、ビーカーを水洗いする。

E 教卓上のシャーレに入った、かつおぶし、干ししいたけ、煮干しのどれか一つを選び、これを200(ml)ビーカーに入れ蒸留水を100(ml)ほど入れる。

F Eの溶液にニンヒドリン溶液をスポイトで3(ml)加え、全体をバーナーで温め、色の変化を観察し、結果に記入する。

G 色の変化が確認できたら、ビーカー内のものを取り出し、教卓上に戻しビーカーを水洗いする。

実験場の注意点

・ ニンヒドリンは皮膚につくと反応して色がつき、しばらく落ちません

・ この実験は困難校で行いました。自分たちの体がアミノ酸という物質で出来ていると言うことを説明してから、それじゃ実際に確かめてみようという展開です

・ 私は物理屋なので、このニンヒドリン反応のことはネットで調べて知りました。いろいろ応用例があるのではないでしょうか 

結果

・ 白砂糖は反応しません。味の素は反応するまでちょっと時間が必要でした

考察、応用

・ 基本的に生成されていない動植物なら反応しそうなので、いろいろな物質に応用できそうです

生徒さんへ

・ 手順@とAで、アミノ酸が含まれている場合の反応の色を確かめています

・ A以降は、どんなものにアミノ酸が含まれているかという事を確かめています



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