対象等
中学、高校
目的
・ ゾウリムシの組織を観察する
準備
顕微鏡、スライドガラス、カバーガラス、塩化ニッケル 0.1(mol/L)
使用材料
ゾウリムシ
実験場所
生物実験室
方法
@ 教卓上のシャーレ内に大きめのゾウリムシ(肉眼で見えます)がいるので、これをスポイトで吸い上げる。ただし狙って吸い上げることは出来ない。
(吸い上げる水の量はなるべく少なく)
A スライドガラス上に吸い上げた溶液をたらし、ゾウリムシがいることを肉眼または低倍率の顕微鏡で確認する。
B 低倍率の顕微鏡でゾウリムシが動き回る様子を観察させてから、塩化ニッケルの溶液を1滴加える
C カバーガラスをかけて低倍率で観察し、全体の様子をスケッチする。
(水が多すぎる場合は、顕微鏡セットの中に入っている、ろ紙で余分な水を吸い取る。ただしゾウリムシに注意する))
D 低倍率で観察したら、ゾウリムシを顕微鏡の中央に持ってきて、レボルバーを回し高倍率で観察する。
実験場の注意点
・ 実習助手さんにあらかじめ大きめのゾウリムシを用意してもらう必要があります
・ スポイトで追いかけまわしても、吸い込むことは難しいです。水ばかりが多くなります
・ カバーガラスをかける前に溶液の量が多すぎると、ゾウリムシがカバーガラスの外に出てしまう事があります
・ ピントも合いにくくなります
・ 生徒は低倍率で視野の中央に持ってくる前に、高倍率にしてしまうため、視野からはずれてしまいます
結果
・ 低倍率でも繊毛等は観察できます。高倍率にすると内部の器官が観察できますが、教科書に書かれているような各組織の鮮明な形は分かりませんでした
考察、応用
・ 特にありません
生徒さんへ
・ 肉眼で見えてもスポイトで狙って吸い取るのは難しいです
・ 適当に溶液を少し吸い取ってスライドガラス状に垂らして、肉眼で存在を確認します
・ これをゾウリムシが見つかるまで繰り返した方が良いと思います
・ スライドガラス上の水分が多いと、折角捕まえたゾウリムシがカバーガラスの外に出てしまう可能性があります
・ 高倍率にするときは、あらかじめゾウリムシを視野の中央に移動しておく必要があります