手羽先の解剖

対象等

高校

目的

・ 手羽先を解剖し、筋肉と腱の結合の様子を観察すると共に、骨を切断し骨髄を見る

準備

解剖ばさみ、ピンセット、携帯顕微鏡、台紙、ラテックス手袋、のこぎり

使用材料

手羽先

実験場所

生物実験室

方法

@ 配布された手羽先の全体を、裏表両面スケッチする。

A 裏面の胴体への接続部分の骨の関節(切り口部分)の形をスケッチする。

B 裏面の薄い皮及び表面の皮を、解剖ばさみを使って丁寧に切り取る。(先端部分まで切り取る必要はない)

C 切り取った皮を班員の人数分切り分け、皮の表面の構造を携帯顕微鏡で観察しスケッチする。

D 本体についている筋肉から関節に伸びている腱の様子を確認する。

E 骨と筋肉の間にハサミを入れ、骨の中央部から両端に向かって筋肉を骨から切り離す。関節部分では、関節の形に添って筋肉を切り離す。

F 切り取った筋肉を引っ張ってみる。

G 筋肉の両端についている腱の色や太さを確認する。

H 関節部分の余計な筋肉をなるべく細かく取り去り、関節を反対側に折り、先端部の骨を関節部分で分離させてから、関節部分の形を観察し、スケッチする。

I 一番太い骨の中央部を、のこぎりで切断し、骨髄の様子を観察しスケッチする。

実験場の注意点

・ 鶏アレルギーに注意

・ 生徒によっては解剖を嫌がるかもしれませんので無理強いはしない

・ 解剖ばさみがうまく切れないことが多いです

結果

・ 筋肉から腱が伸び、関節に結合している様子がよく分かります

・ 関節の構造や腱の接続具合が見えます

・ 骨髄が赤いので、血が作られていることがよく分かります

手羽先の解剖 皮を取り除いたところ 手羽先の解剖 皮の分離
手羽先の解剖 関節の様子 筋肉から伸びる腱
関節の形 骨髄

考察、応用

・ 特にありません

生徒さんへ

・ 気持ち悪いと感じるかもしれませんが、普段食べているものです

・ 人間の手足も似たような構造になっています

・ 筋肉や腱の強さを確認してください

・ 骨髄が赤いのは衝撃的だと思います



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