自分の手足の運動機能を確認する

対象等

中学、高校

目的

・ 自分の体を使って、筋肉や組織の動きや反射運動を体感する

準備

ストップウオッチ、木槌またはそれに代わるもの、チョーク、巻き尺、1m定規

使用材料

特になし

実験場所

教室及び外

方法

@ ストップウオッチを使って、静かに座った状態で1分間の呼吸数を測定する。2回行う。

A @と同様に、静かに座った状態で1分間の脈拍を測定する。2回行う。

B 2〜3人の班を作り、一人が椅子に腰掛けて足を組む。もう一人が組んだ足の膝小僧の若干下で少し外側部分を木槌で軽くたたく。

C 足を組み替えて、それぞれの足でどんな変化が起きるか、両足で確かめる。その後、実験者を交代して同様の実験を行う。

D 一人が椅子の上に上り1m定規の上端を持ち、もう一人が立った状態で肘を直角に曲げ、定規を親指と人差し指ではさむように待ちかまえる。

E 上端を持った人は、定規の下端が椅子に座った人の手の位置に来るように高さを調節する。

F 適当に話をしながら、頃合いを見て手を離す。つかんだ位置を見て落下距離を測定する。これを一人3回行う。

G 外で行うのでロータリーに集まる。

H 目をつぶって片足立ちをして、持続時間を測定する。やりやすい足を選んで良い。これを各人が3回繰り返す。最大継続時間を2分として、それ以上はやらない。

I ロータリーに書かれた直線に沿って、目をつぶってまっすぐ10歩歩く。歩き終わ  った位置と、直線までのずれた距離を巻き尺で測定する。

実験場の注意点

・ 多少騒がしくなるのは覚悟の上です

・ 指導困難校で行いましたが、外で行う場合は生徒が散らばってしまう可能性があります

結果

・ 呼吸数はだいたい20回前後になります

・ 脈拍は55〜80ぐらいです

・ しつがいけん反射は余りうまくいきませんでした

・ 定規の落下は10〜40cm程度で収まります

・ 片足立ちは10〜120秒ぐらいでした

・ 直線からのずれは、0〜80cmぐらいでした

考察、応用

・ 楽しみながら自分の体について気が付いてもらえばと思っています

・ 椅子から片足で立ちあがるとか、高齢者向けの運動をやらせても良いかもしれません

・ 後半の外でやる実験は、生徒によって結果にかなりばらつきが出て面白いです

生徒さんへ

・ 楽しみながらやってください。ただし実験のやり方をきちんと理解して行ってください

・ 反射神経が悪いとか、体力が劣っていると言ったことを調べる実験ではありません



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