対象等
中学、高校
目的
・ イカを解剖し、内臓を観察する
準備
トレイ、解剖はさみ、キッチンペーパー、手袋、携帯顕微鏡、新聞紙
使用材料
イカ
授業展開
アジの解剖も同様ですが、事前にイカの写真を渡し、全体図をスケッチさせ、色鉛筆で色を塗らせています。
実験終了後は、再度教室で内臓の確認や、この解剖実験に関する簡単な問題を作り、確認しています。
実験場所
理科講義室、化学実験室、生物実験室、どこでも良い
方法
1) 全体のスケッチ
@ 配布されたイカの全体をスケッチし、色を塗り、各部の名称を記入しなさい。
2) スケッチ終了後
@ 「ろうと」(墨や排泄物の排出口、水を噴出させる役割もある)の位置を確認
A 足は何本あるか。またその長さを確認
B 足についている吸盤を自分の手の甲にくっつけてみる
C 胴体を持って、逆さまにしてイカの口の形、色を確認、ピンセットで突いてみる
D 口を囲んでいる足は何本あるかを確認
それぞれ分かったことをスケッチに記入する
3) 解剖
@ ろうと側を上にして、中央よりやや右側をはさみで先端まで切り開いていきます。(内臓に傷をつけないように、焦らず丁寧にやってください)
A 切り開いた状態の内部の様子をスケッチします。先端部に白い透明な血管が見える場合もあります。これも書きます。
B スケッチが終了したら、配布済みの写真を参考に、スケッチの図に以下の臓器の名称を記入する
肝臓:縦に長い、一番大きな臓器
直腸:肝臓と並んでいるまっすぐで透明な管
心臓:肝臓の上端部にある臓器
えら:両側に拡がった部分
墨汁のう:直腸近くにある、銀色に光った細長い袋(傷つけないように)
胃:心臓の上にある黒褐色の臓器
C 背骨の軟骨に沿って、本体と内蔵を切り離します。この時裏側に寄生虫がついていることがあります。
D 口の周りの肉を切り、カラストンビと呼ばれている黒褐色のアゴを取りだし、その形をスケッチする。
E 眼球部分を丁寧に切り取りスケッチしてから、レンズだけを取りだし、新聞紙の上に置いて像が拡大されることを確かめる。
(レンズを取り出すとき、黒い汁が飛び散ることがあるので注意)
F 胃を切り開いて、胃の内容物を確認する。場合によっては携帯顕微鏡を使う
G 墨汁のうの一部を少しだけ切り裂き、内容物を新聞紙上にたらしてみる。。
実験場の注意点
・ 文章だけでは分からないので、これと一緒に写真を添えています
結果
・ 実験結果を画像と共に次のページで
考察、応用
・ 特にありません
生徒さんへ
・ スミ袋の扱いに注意が必要です
・ うまく解剖が出来たら、身の方は食べても良いと思います