対象等
小学校、中学、高校
目的
・ チリメンジャコに混入している様々海の生物の幼生に関心を持つ
準備
ビーカー、薬サジ、虫眼鏡や携帯顕微鏡、チリモン図鑑、黒模造紙、爪楊枝、色鉛筆
使用材料
チリメンモンスター
実験場所
理科講義室、化学実験室、生物実験室、どこでも良い
方法
ちょっとした余興というわけではないのですが、生徒達の息抜きに30分ほどの時間を使って行った実験です。
試料の入手先は和歌山県にある「カネ上」という会社のサイトです。チリメンモンスターとは、ちりめんじゃこを捕まえるときに、一緒に網にかかった他の生物の幼生を手作業で分別したものです。
値段は200gで800円。これだけで1クラス分ぐらいあります。実験後回収すれば何回でも使えますが、徐々に形が崩れていくと思われます。
実験を始める前に、チリモンが出来た理由を5分ほど説明。手作業で選別したと言うことを強調しました。
試料の中に良いものが含まれている場合と適当なものが見つからない場合があるので、その事も伝えました。また食べられないことも強調しました。
そういった試料間の格差を無くすために、先ず300mLビーカーに200gの試料を小分けにして、薬サジをつけ、最初に一人薬サジ一杯だけ取るように指示しました。(とりあえず全員に配布し、その後どうしても良いものが見つからない場合は、新たに追加という方法です)
実際の実験方法は以下の通りです。
1) 薬サジでチリモンを一杯、各自に配布した黒模造紙に本人がとります。(教員がやると意図的と思われるので)
2) これを爪楊枝等を使って、黒模造紙上に薄く拡げ、配布済みのチリモン図鑑と照らし合わせながら、面白い形をした生物を探していきます。
3) 見つかったら、プリントにその姿をスケッチし、色鉛筆で格好良く彩色するように指示しました。ただし、スケッチの色は実物の色でなくても良いと伝えました。
4) 図鑑と照らし合わせて、自分が見ている生物の名前を特定します。
実験場の注意点
・ すでに形が崩れてしまっている幼生もいます
・ 目で見てはっきり形が分かるものから、結構小さいものまで多種多様です
・ 図鑑には掲載されていないような生物が見つかることもあります
・ 教員側に、ある程度海産物の知識が必要です。生徒から「これ何?」とどんどん質問が出ます
結果
・ 私自身も楽しいと思った実験ですが、生徒もかなり楽しんでいました
・ タツノオトシゴやイカ、カニ、タコといった、魚とは違う形の生物の受けが良かったようです
考察、応用
・ 特にありません
生徒さんへ
・ 幼生は、親とは全く違う形をしている場合も多いです
・ 先ずは図鑑を使ってじっくりと自分で調べてください(先生もすべてを知っているわけではありません)
・ タツノオトシゴはなかなかかわいいです