体育館の大きさを歩測する
対象等
中学校、高校
目的
・ 自分の歩幅を測定し、体育館の長さと幅を歩いて求める
準備
体育館履き、2m 巻き尺、50m 巻き尺
実験場所
地学実験室、体育館
方法
@ 体育館で体育館履きに履き替え、フロア周辺のカーペットから、自分の標準の歩幅で10歩歩く。
A この10歩の長さを巻き尺で測定し、結果に○.○○mの形で記入する。これを3回繰り返してから、平均値を求め、更にこれを10で割り算して1歩の長さを求める。
B 続いて体育館の長さを何歩で歩けるか、歩測し、結果に記入する。先ほどの1歩の長さと、この歩数をかけ算して、実際の長さを求める。
C さらに体育館の幅も歩測し、結果に記入する。
D 最後に実際の長さを測定し、自分たちの歩測結果と比較検討する。
注意点
・ 特にありませんが、常に歩幅を一定にするように指示しないとうまくいきません
結果
きちんとした一定の歩幅で歩き慣れないのか、実測値とはかけ離れた数値が出てくることがありますが、歩幅で距離を測定するという意味は分かってもらえたと思います
考察、応用
・ 体育館ではなく、グラウンドの大きさを測ったこともありますが、歩数が増えると自分の歩数を忘れてしまう生徒が出てきます
備考
・ もともとは地球の全周を歩測で求めたというエラトステネスの教材が元になっています
・ 困難校で教えていたとき、なんとか授業に興味を持ってもらおうと思い始めた実験です
・ 教室外で行う実験は生徒も開放感があるのかリラックスしますが、生徒によっては行方が分からなくなる場合があり、注意が必要です