宇宙人の存在について(2)

コンタクトの可能性

 ところでこれらの知的生命体とのコンタクトの可能性は、きわめて薄いと思われます。(事実、これまで数々の努力が試みられていますが、はっきりした証拠を示してコンタクトに成功したという報告は聞いていません)というのも、ちょっと宇宙論をかじればすぐわかることですが、宇宙はとてつもなく広いことがネックになります。

 人類はいまや月まで有人宇宙船を飛ばし、火星の地表や土星の輪を撮影し、パイオニヤなんとか号はすでに太陽系を飛び出しています。

 しかし残念ながら、太陽系内においてはどうやら知的生命体は、我々の生物尺度をもってしては見つかっていません。となると次に捜す対象は太陽系外生命となるわけですが、ここからが大変。

 現在太陽に最も近い恒星はαケンタウリであると一般に言われていますが、ここまで約4光年です。

 つまり光や電波の速度で4年以上かかるということです。ましてやそれよりはるかに遅い人類の宇宙船では、たどりつくには何万年という、とてつもない時間が必要です。

 ということは、現状ではそこに生命体が存在したとしてもコミュニケーションの手段がないということになります。

 気の長い人たちは電波望遠鏡等を使って、コンタクトの可能性を探っていますが、それでコンタクトできたとしても、返事が来るまでに何十年もかかりそうです。

 やらないよりまし、ということだと思いますが、それよりも地上でやらなければならない環境問題等が山積みしています。

 結局コンタクトの可能性はほとんど無いと言うしかないのですが、最近(2009年)はブラックホールという天体の存在が確認されていて、それと対をなすホワイトホールなるものも考慮されています。

 そしてこれらを利用すれば、空間を曲げて別の場所に瞬時に行くことが出来るかもしれないという噂?も流れています。

 どこまでが本当なのか現状では私も不勉強でよく分かりませんが、興味をかき立てる問題の一つです。ただし肝心の生徒にそういった興味関心が見られなくなりつつあるのが残念です。

)


小話のページ戻る


表紙に戻る