現状把握(高校2年生に向けて)

 今年も余すところ10日前後となりました。目の前に受験という文字がちらつき始め、年が明けたら勉強を開始するぞ、と密かに決心している人が多いと思いますが、本当に進路を意識している人は、すでに勉強を始めています。年が明けたら、なんていう区切りよりも、今日から始めて下さい。以下にこれから取り組むべき事を一例としてまとめてみます。

 一番最初に行うことは、自分自身の現状把握です。項目を上げると、@自分が目標とする進路の確定(もちろん今後変更はあり得ます)A自分の学校生活の状況(評定平均の他に、推薦も考えると部活や生徒会、ボランテイア活動等)B進学の場合、推薦と一般入試どちらをメインにするか(Bの評定平均と合わせて考える)C一般入試の場合、センター試験を受けるのかどうか、等を決めます。(決まらなくても、仮に決めます)D就職の場合は公務員試験を受けるのかどうか。 
 
 次にやるべき事は、上記の進路実現のための問題集や参考書の準備と計画表作りです。一般入試の場合、問題集は「基本」「標準」「受験」「赤本」とステップアップしていくことが理想です。これらが1冊になった問題集もありますが、これをやり遂げるのは精神的にかなり辛いので、それぞれの段階の薄い問題集を用意します。つまり1教科につき、最低3冊の問題集が必要になるわけです。

 もっとも一度に3冊購入する必要はありません。勉強の進度に合わせて買い揃えます。さらに参考書(選び方は教科担当の先生に尋ねる)を各教科最低1冊を用意します。この他に、英語等では、辞書、単語や熟語集、古典でも辞書、社会や生物では資料集や百科事典の類が必要かもしれません。さらに基本問題集を解く前に、サブノート形式の問題集で一度復習することも必要かもしれません。

 年間計画表は、上記問題集のレベルアップを目安に作成します。すなわち、2年の3学期はサブノート形式や基本問題集、3年1学期は標準問題集、2学期は受験問題集、年が明けたら赤本、というようにおおまかに区分し、次に各学期ごとにどの問題集を1週間に何ページずつやれば良いかを単純にページ数÷週数で計算します。これで年間計画表はおしまい。

 次に月ごとの計画表です。これはカレンダーを見ながら、各科目を割り振っていきます。週ごとにやるべきページ数は計算済みですから、これを日割りで割り振っていきます。これで年間計画表と月間計画表が完成。

 後は実行のみ。きちんと計画が達成できたら、その部分には×印をつけていきます。当然遅れが出ます。(もともと機械的に割り振った計画ですから、遅れが出て当然です)全体の進行を見ながら、次の月が近づいたら、新しい月間計画表を作成し、進んでいるところを遅れている所を修正します。あとはこれの繰り返しです。

 なお就職試験や公務員試験のように夏に試験が実施されたり、推薦をメインに考えるような場合は、この計画を全体的に前倒しする必要があります。また推薦の場合は、小論文の書き方や面接の練習も計画に含めます。



進路に関する質問


進路選択のページへ


表紙に戻る