夏休みの活用

夏休みを間近に控えて

1 3年生にとっての夏休みまでの実力が勝負を決する

 「夏休み」という長期の休みが現役生にとって数少ないまとまった受験勉強をできる日々として、大きな意味を持つものであるということはすでにわかっていると思います。

 しかしそれではその期間に、何をすべきか具体的に分かっていますか?問題集や参考書はすでに準備されていますか?計画表はいつ作りますか?


2 夏休み前後の勉強

 夏休み前後の勉強は、自分の今の実力よりも少し高いものを目標にします。従って、いくら基礎を固めるといっても、今までの勉強で完全に身についているものでは意味がありません。

 そのためにも、何が分かっていて、どこがわからないのかを事前に把握する必要があります。これは1学期中に終えておかなければいけない作業で、基礎的な問題集を使い確認する必要があります。


3 苦手分野の勉強

 言い古された言葉ですが、この時期の勉強として有効なのは、自分の苦手な部分の勉強です。何故なら、自分の得意な部分の勉強は、まとまった時間がなくてもできますが、自分の苦手な部分は、自分が嫌なだけに、精神的にも割くべきエネルギーが大きく、まとまった時間が必要となるからです。

 方法としては、教科書を単元ごとに区切って、事前に調べた苦手な部分を早期につぶすという方法が有効です。


4 補講、塾について

 長期の休みを利用して補講参加や塾に行くことを考えている人も多いと思います。しかし、塾や補講が受験勉強に役立つのは、自分自身が自分なりに勉強している背景があって初めて成立します。

 単に参加しているだけでは、単なる自己満足に終わり、知識は身に付きません。遠回りに思えるかもしれませんが、自分で勉強し、その内容を補完する意味で塾や補講を利用して下さい。


5 志望校の絞り込み

 1学期が終われば当然成績がつきますので、これまでの3年間の評定平均が計算できます。

 また長期休業中には各所でオープンキャンパスや入試説明会が開催されます。毎日の受験勉強に息が詰まってきたとき、これらの集まりに参加するのはストレス解消と志望校選びという二つの要素を満足させると思います。


6 結果を出したい夏休み明けの模試

 さて、夏休み明けに向かってどのような目標を立てるべきでしょうか。それは、やはり模擬試験だと思います。目標は、夏休み終了時の模擬試験で目標偏差値の5ポイント下までくらい。

 ここまでくれば、今後の展開次第でかなり期待できます。10ポイント下までですと、かなり厳しい展開が予想されます。



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