校務分掌組織

校務分掌組織とは

 中学校や高校では、管理職以外の主幹と平教員の集団をいくつかのグループに分け、そのグループを○○部と称しています。これは学年とは別物です。

 具体的には、どこの学校にも名称は違うものの「教務部」「生徒指導部」「進路指導部」という大きな三つの部署があります。それ以外には学校の実情によって、「保健部」「環境部」「図書部」「渉外部」というような部をつくっています。

 この部のことを「分掌」と呼び、これ以外の学年担任団や部活の顧問、各種委員会の委員を含んだ全体の組織を「校務分掌」と呼んでいます。さらにこれらの部のまとめ役を「教務主任」「生徒指導主任」「進路指導主任」などと呼んでいます。

 これらの業務別の係分担とは別に、学年別の構成もあります。つまりある学年の担任、副担任、学年主任の集団を学年団と呼ぶわけです。従って一人の教員が、この時点で、担任と何らかの係に所属するわけです。

 ただし教務主任や生徒指導主任、進路指導主任は、仕事量も多く、学校全体の動きに目を配らなくてはいけないので、学年団からはずれることが多いです。


各種委員会
 
 教務部や生徒指導部、進路指導部他の部組織以外に、学校には各種の委員会も存在します。これらは既存の分掌の係分担の仕事内容に入らないような議題を扱います。

 例を挙げると、「教育課程委員会」は学校の教育課程について、各科目からの要望を取り入れたり、学校全体の選択科目の配分やコース制の設置などを検討します・

 「企画委員会」は学校全体の教育方針や教育目標を考えます。また管理職からの提案を検討することもあります。

 「中高連携委員会」というのを設置している学校もあります。これは教務部と協力して、生徒募集について方針ややり方を決定する委員会です。

 「予算委員会」は学校の予算をどのように配分するかを決定する委員会です。似たような委員会に「施設・設備委員会」というのもあります。これは学校の施設についての予算配分や工事計画を検討します。

 その他、「人権教育」に関する委員会、学校の衛生に関する「衛生委員会」等々、だいたい一つの学校に10以上もの委員会が作られています。


)
トップページヘ 組織と仕事へ 教員の仕事へ