物理実験の参考書籍

物理実験を行うにあたって参考にした書籍です
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いきいき物理 わくわく実験
(愛知・岐阜・三重物理サークル)(日本評論社)

 物理で手軽に出来て面白い実験はないのか、と言うのは理科を担当する教員の誰もが思うことです。

 私は、今の生徒は体験が不足している。ともかくやってみて失敗もまた体験。見て聞いて触って、自分で試して、という実験を重視しているので、この本の具体的な実験に感動しました。

 力学から電磁気まで、幅広い分野で、身近にある道具を使って出来る実験が網羅されています。

 この書籍にヒントを得て、自分なりに工夫した実験道具もずいぶんあります。中学校から高校の物理分野で、体験的授業を魚を実践したい人は是非1冊購入し、常にパラパラとめくっていれば、いろいろな実験のヒントを思いつくのではないでしょうか。

 個人的に物理実験では一押しの書籍です。2011年夏には第3集も発行されたようです。


ガリレオ工房の身近な道具で大実験
(滝川洋二・吉村利明)(大月書店)

 身近な道具を使って物理の実験を行おうというコンセプトのもとに作られている書籍ですが、上記の「いきいき物理 わくわく実験」よりも、実験の内容が高度になっています。

 そのため、身近な道具を使ってはいますが、その分道具をいろいろ加工しなければなりません。そういった加工の時間や工夫が出来る人はよいと思うのですが、忙しい先生だとそこまでの時間はちょっと、ということになるかもしれません。

 ただ内容は示唆に富んでいますので、実験を考える上でヒントになる内容がいろいろ書かれています。どちらかといえば高校生向きの内容だと思います。

 これも第3集まで出版されています。
超能力授業入門(田中玄伯)(かもがわ出版)

 一時スプーン曲げというのが流行したことがあります。最初は超能力と言う触れ込みだったのですが、やがて梃子の原理を応用したものであるということが分かるようになってきました。

 しかし授業の導入部でこういった一発芸?をやれば、私語の耐えない学校でもほとんどの生徒が関心を持つでしょうし、受験校ではちょっとした息抜きになり、さらに科学的な解説を加えられれば、本格的な物理の授業になります。

 科学を応用したマジックとトリックを実験として真面目に取り上げようと言うのが本書の趣旨だと思います。一度は試してみる価値ありの実験が揃っています。
物理実験事典(左巻建男)東京書籍

 この書籍も古くなってしまったんですね。知りませんでした。新しい版は出ないのでしょうか。

 私は化学編も持っていますが、授業にインパクトを与えたいときや、このテーマで何か面白い実験はないのかなと思ったとき、パラパラめくっているとヒントになるような実験が見つかります。

 
 

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