ソーラークッカーに挑戦(その3)

結果

 この実験は冬用のものです。というのも生徒が段ボールを切りやすい40(cm)という三角形を使うと、その箱の中心線の高度が、ちょうど冬場の東京の南中高度にほぼ等しいからです。

 もちろん夏場にやる場合は、その角度を変えればいいのですが、箱を作ってそれをそのまま机の上に乗せれば、ちょうど太陽の高さになるというところがポイント。夏場だと太陽はかなり高くなるので、箱全体を傾けるか、形そのものを変えなくてはなりません。

 さて冬場の弱々しい光でうまくいくのか、というのが最大の心配事だったのですが、2月に行った実験では、見事に成功。ほとんどすべての班が半熟または全熟の卵になりました。

 2011年9月、まったく同じものを作り、全体を上に向けてほんの少し傾けて卵を温めてみました。結果は照射時間2時間で見事に全塾卵が出来上がり。缶は持てないほど暑くなっていました。

 ちなみに一部の班は、缶に黒いテープを巻き忘れそのまま実施。これはさすがに全熟にはなりませんでした。黒テープの効果がはっきり分かりました。

 



ゆで卵は?


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