紫キャベツからの色素の抽出

対象等

中学、高校

目的

紫キャベツから色素を抽出し、様々な溶液と反応させ、色が変わることを確かめる

準備

チャッカマン、ガスバーナー、三脚、金網、200(ml)ビーカー、薬品入り試験管、試験管立て、スポイト、希塩酸水溶液、炭酸水(サイダー)、胃腸薬(太田胃散等)、酢酸(お酢)、重曹(炭酸水素ナトリウム)、アルカリ飲料(ポカリスエット)、水酸化ナトリウム水溶液、石けん水、紫キャベツの葉

実験場所

化学実験室

方法

@ 配布された紫キャベツの葉を、なるべく細かくちぎり、ビーカーに入れる。

A このビーカーに半分程度水を入れる。

B ガスバーナーに点火し、ビーカー入り紫キャベツを沸騰しないようにしながら充分煮込み、そのときの臭いを結果に記入する。

C 沸騰してしまった場合は、火を消さずにガスバーナーの位置をずらして調節する

D やがて色素がお湯に溶け出してくるので、その色を観察し結果に記入する。

E ガスバーナーの火を止める。

F ビーカーの中から抽出された色素3(ml)をスポイトで取り出し、配布された試験管にそれぞれ加え、色の変化を観察し、結果の表に記入する。

G 紫キャベツの色素は強い酸性で黄色、弱い酸性で薄緑、中性で白、弱いアルカリ性(塩基性とも言います)でピンク、強いアルカリ性で赤に変色します。各溶液が何性になるか判定して、結果の表に記入しなさい。

実験場の注意点

・ 紫キャベツを手に入れるのが大変かもしれません

結果

・ 酸性、アルカリ性、共にきれいに変色します

考察、応用

・ 紫キャベツ以外で応用できそうな食べ物を探すのも良いかも

・ 困難校での実験なので、変色の美しさに感動してもらい、酸性、アルカリ性の物質にはどんなものがあるか、ということに視点をおいて説明しています

生徒さんへ

・ 簡単かつ美しい実験です

・ 紫キャベツは細かくちぎったほうが色素が良く出ます

・ 塩酸や水酸化ナトリウムの扱いには注意してください

・ 試験管立ては倒れ易い実験器具です

・ 色の違いと酸性、アルカリ性の強さの関係について考えてみてください



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