対象等
中学、高校
目的
・ 気化したメタノールに点火し、紙コップを飛ばす
準備
メタノール、ジュースの空き缶、紙コップ、チャッカマン、るつぼばさみ、画用紙、はさみ、のり、セロテープ、コンパス、定規、分度器
実験場所
化学実験室
方法
@ 図のように紙コップに画用紙で加工したキャップと尾翼をつけ、小さなロケットを作る。
注:形や寸法の基本的な数値を以下に示します。参考にして自分なりのオリジナルを作ってください。
ただし紙コップの底の直径は5.2(cm)なので、円周は
2πr=2×3.14×半径=2×3.14×2.6=16.3(cm)
となります。また高さは約8(cm)です。
A 準備が出来たら、乾いた空き缶を教卓まで持ってきて、メタノールをスポイトで1滴入れてもらう。
B これに先ほどの小さなロケットを押し込むように、しっかりかぶせる。
C 全体を上下させたり、軽く振ってメタノールを拡散させる。
D 発射準備が出来たと思ったら、全体を教室後ろの机上に置き、周囲の安全を確認してから、チャッカマンの火を空き缶横の小さな穴に近づける。
E 小規模な爆発が起き、ロケットが飛び上がったら成功。
F 再度行う場合は、一度の爆発で缶全体が熱くなるので、るつぼばさみを使って、内部に水が入らないように注意して缶の外側に水をかけ、全体を冷やしてから再挑戦。
実験場の注意点
・ 予備実験では成功したものの、本番ではあまりうまくいかなかった実験です。単にメタノールを反応させるだけならすぐに終わってしまう実験なので、あえてロケットの形を作らせました
結果
・ 残念ながら1mぐらいしか飛びませんでした。教科書に書いてあった実験なのですが残念です
考察、応用
この反応はメタノール CH3OHの燃焼反応です。このときの反応式を完成させるように指示しています
生徒さんへ
・ うまくいけば面白い実験です
・ 2回目以降の実験は、缶を十分冷やし下さい