対象等
中学、高校
目的
・ バター作りを通して、ゾルやゲルの性質を考える
準備
絶対必要なもの
動物性脂肪(植物性と書いてないもの)の生クリーム 1パック(乳脂肪分45%以上)200(cc)がベスト(安定剤やメタリン酸ナトリウム、増粘多糖類類が添加物として入っていないもの)
空き瓶(ふたのしっかりしたインスタントコーヒー等の瓶で500(cc)ぐらいはいるもの)、割り箸、バターミルク保管用器
必要に応じて(班で相談して)
塩(ひとつまみ)、パン、紅茶等の缶ジュース、バターナイフ、紙皿等々
実験場所
化学実験室
方法
1) 購入した生クリームは実験が始まる休み時間の前まで、冷蔵庫で保管し、実験の前の時間の授業が終了したら、冷蔵庫から取り出し、15〜20分程室温に置く。
2) 生クリームをよく洗った空き瓶に入れ、ふたをしっかりしめる。
3) 瓶を、生クリームが泡立つように交代で上下に勢いよく5分ほど振る。(注:勢いをつけすぎて落とさないように)音がしなくなり、中身が動きにくくなったらとりあえず完了。
4) ふたをそっと開け、ホイップ゚された生クリームが、瓶の内側全体についていることを確認し、ふたについた中身を瓶に戻し、割り箸で3〜4分かき混ぜる。
5) 全体がモロモロした状態になると、水分が出て分離が始まるので、水分がはねないようにゆっくりと混ぜる。
注:水分が出にくい時は、ふたを閉めて、もう少し瓶を振る
6) 再度ふたをしめ、5〜6回振ってバターをまとめ、水分を器にあける。(これがバターミルクです)さらにかき混ぜて、バターを押さえながら水分を取る作業を3〜4回繰り返す。
注:ここでしっかり水分を取ることがおいしく作るコツです。
7) 割り箸でかき混ぜても水分が出なくなったら完成。1パックの生クリームから約100(g)
のバターができる。プレーンバターの場合は塩をひとつまみ加える。
8) バターミルクは牛乳よりコクがあるので、紅茶に加えたりする。
実験場の注意点
・ ひじょうに楽しく分かりやすい誰でも出来る実験ですが、動物性脂肪の生クリームでないと出来ません。植物性と書かれたものは固まりません。
・ 宣伝になってしまいますが、「タカナシ」の製品が一番成績がよいようです
結果
・ 味ですが、あまりにもバター本来の味がするので、マーガリン等に慣れた生徒にとっては違和感を覚えるようです
考察、応用
特にありません
生徒さんへ
・ 楽しい実験です。ただバターを振るのは面白いと思いますが、周囲に気を付けてください
・ バター本来の味を確認してください