ろ過と吸着

対象等

高校

目的

・ 濾過が粒子の大きさによって左右されることをたしかめると共に、活性炭が色素を吸着することを確かめる

準備

ろ紙 3枚、ロート2個、ロート台、100ml ビーカー 3個、ガラス棒 2本、蒸留水、活性炭、赤ワイン

実験場所

化学実験室

方法

@ ロート台にロートをセットし、ろ紙を蒸留水でロートに付着させる。

A 赤ワインを入れ、ろ過できるかどうかを確かめる。

B ビーカーに大さじ一杯の活性炭を入れ、蒸留水を加えガラス棒でかき混ぜてから、ろ過を行う。

C 再びビーカーに活性炭を大さじ一杯入れ、これに15〜20(ml)の赤ワインを加えかき混ぜる。

D この溶液をろ過する

実験場の注意点

・ 赤ワインを飲もうとする生徒がいます

・ 活性炭をシャツ等につけないように

・ この実験は赤ワインの蒸留と組み合わせると面白いと思います

結果

・ 赤ワインはろ過できません

・ 活性炭はろ過できます。ただし活性炭の粒子が細かいと、多少ろ紙の目をすり抜けますので、その場合はろ紙を2枚重ねます

・ 活性炭と赤ワインを混ぜると、赤ワインの色素が活性炭に吸着され、これをろ過すると透明な液体が得られます。

考察、応用

・ 吸着が起こる原理と、実生活への応用(脱臭剤等)について説明します

・ 赤ワイン以外のもの(例えば硫酸銅)でも吸着が起こるかどうか、確かめてみたいと思っています

生徒さんへ

・ 結果からろ過の原理を考えてください

・ 赤ワインと活性炭を混ぜてろ過すると、ほぼ透明の溶液がろ液となります。この理由を考えてください



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