校庭の土の中から砂鉄を取り出す
対象等
中学校、高校
目的
・ 校庭の土にはどのような成分や鉱物が含まれているかを調べる
準備
校庭の土、顕微鏡、磁石、サランラップ、1% フェロシアン化カリウム、200mlビーカー、蒸発皿、鉄釘 1本、希塩酸、スポイト 2本、試験管、薬サジ、ガラス棒
実験場所
実験室ならどこでも
方法
1) 砂鉄の観察 磁石
@ 教卓前のバケツに入った土を薬サジを使って200mlビーカーに4分の1ほど入れる。
A ビーカーの中にサランラップで包んだ磁石を入れ、 含まれている砂鉄を探し、これを蒸発皿に入れる。
B 蒸発皿に5分目ほど水を入れ、取り出した砂鉄を指の腹でこするように洗い、上澄み液を流す。これを上澄み液がきれいになるまで数回繰り返す。
C きれいになった砂鉄を、数粒各班員のスライドガラスにのせ(カバーガラスはかけない)低倍率の顕微鏡で観察し、形の良い物を1個だけスケッチする。また配布されたパンフレットの写真と見比べる。
(蒸発皿の中に砂鉄を残しておくこと)
2) 鉄であることの証明
@ 鉄釘を1本試験管に入れ、これに希塩酸をスポイトで加える。このときの溶液の色を観察する。
(出来上がった溶液は塩化鉄と呼びます)
A この溶液にフェロシアン化カリウム溶液をスポイトで数滴加え、色の変化を観察する。この変化が鉄が含まれている証拠となる。
B 先ほどの蒸発皿に入った砂鉄に希塩酸をスポイトで2ml加え、溶液の色を2)の@の色と比較する。
C この中にさらにフェロシアン化カリウムを数滴加え、色の変化を観察し、蒸発皿の中の砂鉄が鉄で出来ていることを確認する。
注意点
・ 簡単に出来る実験ですが、塩酸の取り扱いだけ注意が必要です
結果
砂鉄をとりだし、それが鉄で出来ていると言うことを証明するだけです
考察、応用
・砂鉄で遊ぶ等、応用はあると思います
備考
・ 困難校で行った実験です。