新生児の言語習得の機会

 妊娠初期から親が忙しく働いて、お腹の子供に語りかけることが出来なかったり、夫婦仲が悪く、しょっちゅう喧嘩をしていたのでは、言葉の発達に支障をきたしたり、精神的に不安定な子供になってしまう恐れがあると思います。

 生まれてからも動揺です。昔も両親が共働きとして働きに出たりしていたと思いますが、その後の面倒を祖父や祖母が見てくれました。だいたいおじいちゃん、おばあちゃんというのは孫が大好きですから、赤ちゃんは自然に言葉を修得できます。

 また第一次産業に従事している人が多かった頃は、子供を畑まで連れて行って、農作業の合間におっぱいをあげる、なんていうことが日常的に行われていました。

 しかし核家族第3次産業の隆盛、さらに共働きの増加によって、赤ちゃんや幼児が言語を学習する機会が減ってしまった家庭も多いと思います。

 現在の社会構造上やむを得ないと思いますが、結局保育園や幼稚園、そしてテレビが乳幼児の言語学習の根幹をなしているような気が気がします。

 忙しい保護者にとって、子供がテレビに釘付けになってくれることほどありがたいものはありません。絵が出て言葉が語りかけられるので、絶好の教育機器であるとも言えます。

 しかしこのような一方的な情報伝達は子供の精神上の発達に害は無いと言い切れるでしょうか。ましてや他愛のない幼児番組ならともかく、暴力や血が飛び散るようなアニメやドラマを見続けて、悪い影響はないのか、誰でも一度は疑問に思うのではないでしょうか。

 グーグルで「乳幼児期、テレビ」と入れて検索してみると、最初のページは「乳幼児期の長時間のテレビ視聴は、その後の注意力の問題と関連している」(原文のまま)というページが出てきました。アメリカの小児学会の論文だそうです。

 それによるとテレビを長時間視聴している幼児が、7歳ぐらいになったときに注意欠陥の問題として相関がありそうだ、ということのようです。

 ただテレビに集中できるなら注意力は増すような気もしますので、ちょっと理由が分かりません。しかし常に激しく興奮するような画像に較べて、日常生活はず〜っと穏やかなものでしょうから、どこに注意を向けたらいいのか分からなくなってしまうということはあるのかもしれません

)


子供の欲求へ


生活環境へ


トップページヘ