受験の流れ

1 国公立大学受験の流れと特徴
 1月18日、19日の二日間に渡って行われるセンター試験の中で、自分の受験校が指定した受験科目を受験します。受験時の問題用紙に自分の解答をメモしておき、実施翌日に自己採点を行います。入試センターでは平均点や科目間得点調整の有無を発表しますので、これらの情報と予備校等で発表される合否判定資料より、受験校、受験形態(推薦、前期後期日程等)を最終決定し、各大学へ願書を送付します。

その後は各大学によって対応が違います。

@ 志願者が一定の倍率を超えると二段階選抜を行い、合格者のみが二次試験を受験できる。

A センター試験と二次試験の合計点で合否を決定する。さらに二次試験は前期後期に分かれることが多く(分離分割方式)、一般に前期の方が受験科目を多く必要とします。ただし募集定員は一般に前期の方が多いようです。

B センター試験の点数のみで合否を判定する学校もあるようです。(埼玉大学、教育学部の後期日程)

C 国公立大の推薦入試の場合、センター試験を必要とする学校と免除する学校があります。ただしいずれの場合も募集定員はかなり少なく、出願基準も厳しいようです。

2 センター利用私立大学の受験の流れと特徴
 センター利用の私大の場合は、個別学力試験はほとんど行われず、センター試験の点数のみで合否が決定されることが多いようです。そのため

@ 一つの学校を、一般入試と合わせて複数回受験することが出来る。
A センターを1回受験しただけで、複数の私立大学に願書を提出出来る。
B 受験校が遠隔地でもセンター試験さえ受けていれば出願できる。

 というメリットがあります。但し学校によって、センター入試を行う以前に願書を提出する場合と、試験後に願書を提出する場合があります。

@ 試験前の提出では、まだ自分の得点が分からないので、一般的に出願しにくいようです。そのため倍率は低い傾向です。またこの方式を採用している学校はあまり多くありません。

A 試験後の提出では、自己採点等で自分の得点や予備校等のデータにより、合否をかなり正確に予想することが出来ます。

オープンャンパス参加の留意点

 5月の終わりぐらいから、各大学では一斉にオープンャンパスが始まると思います。生徒諸君が参加するにあたっての留意点を書いてみたいと思います。

1 日程
 オープンキャンパスや今後必要になる願書等の郵送による欠席は公欠ではありません。従って土日や学校が午前中に終わる日(中間考査や三者面談中)をあらかじめ見つけて置く必要があります。

 多くの短大や専門学校は事前に連絡さえすれば、見学はOKというところが多いと思いますし、学校によっては教員や事務職員が引率して見学させてくれるところもあります。4年制大学については、学校によって対応が分かれるようですが、正式な見学でなくても学校の周辺をぶらついたり、学食で食事をしたりすることは可能だと思います。

2 服装
 正式な見学の場合は制服の方が好感が持たれると思います。気軽に行く場合は、むしろ私服の方が目立ちません。

3 交通機関
 なるべく受験時や通学時を意識して自宅からの時間を把握して下さい。電車が上りなのか下りなのかで、通勤ラッシュに巻き込まれるかどうかを判断します。また駅から学校までの雰囲気は、その学校のイメージに意外に大きな影響を与えます。駅からのバスの本数や徒歩の場合の歩く時間はかなり大きな選択条件になります。

4 見学
 正式なオープンキャンパスの場合は、初めに全体説明会みたいなものがあって、その後施設見学になると思います。事前に学校全体の配置図を頭に入れておくと、見学場所の位置関係がよくわかります。多くの場合最新の施設が見学場所に指定されています。その事を頭に置いて見学して下さい。実際に授業を見学させてくれるところは少ないと思いますが、授業や実験、実習等を体験させてくれる学校はいくつかあるようです。

5 質問
 折角多額の交通費をかけて遠くまで行き、自分の一生を委ねるかもしれない学校を見学するのですから、該当校の事前の下調べを充分に行って下さい。その上で、質問したい項目をあらかじめノート等に書いて置くと良いと思います。大学、短大の場合は入試制度(推薦の有無、センター試験採用かどうか、一般試験の日程、問題の質・難易度等、勉強しておいた方が良い分野等)や学科の特色、取得できる資格についての質問が多いようです。

 専門学校の場合は、ここでの情報取得が学校選択に大きな影響を及ぼすと思います。実際の授業時間(時間割)、専任講師の数、取得できる資格と取得率、該当年度の春に卒業した卒業生の就職状況等、入試以外の事でいろいろ確認する必要があります。
  



夏休みの活用


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